遺品整理業者の選び方は？失敗しない優良業者を見つけよう

遺品整理業者を選ぶ際には、まず信頼できる事業者かどうかを確認することが大切です。

また、必要に応じて特殊清掃や不用品回収にも対応できる優良業者を選ぶと安心です。

しかし、どのように遺品整理業者を選べば良いのかわからない方も多いでしょう。

この記事では遺品整理業者で失敗しない選び方をご紹介します。

遺品には故人の思い出が詰まっているため、思い出の品の選別や保管にも配慮してくれる業者を選びたいものです。

遺品整理業者の主なサービス内容を紹介

遺品整理専門業者は思い出の品の取り扱いや、故人との思い出が詰まった品々への配慮など、デリケートな部分にも対応してくれます。

また、相続に関する書類の整理や仏壇の処分など、業者によってサービス内容が異なります。

ここでは遺品整理業者と不用品回収業者の違いを表でまとめました。

遺品整理業者は、片付けや処分以上のきめ細やかなサービスを提供します。

例えば、作業開始前にお仏壇に手を合わせ、遺品を丁寧に扱うなど、故人と遺族の気持ちに寄り添った対応を心がけてくれます。

また、近隣への挨拶や騒音への配慮など、周辺環境にも気を配るのが遺品整理業者です。

また、立ち合い不要なサービスもあり、遠方に住んでいる方でも安心できるよう作業状況を写真や動画で丁寧に報告するなど、きめ細やかな対応をしてくれるのが特徴です。

遺品整理業者で失敗しない6つの選び方

ここからはどのように遺品整理業者を選べば良いのかを6つのポイントにまとめました。

1. 遺品整理士が在籍しているか
2. 複数の業者に見積もりを取る
3. 作業実績が豊富か
4. 対応エリアをチェックする
5. 電話番号や住所を明記しているか
6. 口コミを確認しておく

①遺品整理士が在籍しているか

遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する専門資格で、資格を取得するために養成講座の受講と試験の合格が必要です。

遺品の取り扱いに関する法律の知識や、位牌・仏壇などの供養方法、遺品整理の実務的なノウハウなど、幅広い専門知識を有しています。

また近年、高齢化や核家族化が進み、遺族だけで遺品整理を行うことが難しくなってきている社会背景があります。

そのような中で、遺品整理士は専門家として遺族に寄り添いながら丁寧に整理するだけではなく、遺族の心の整理までもサポートする役割を担っています。

粗大ゴミ回収隊では、遺品整理士と特定遺品整理士の資格を持つものがいますので、適切な遺品整理が行えます。

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②複数の業者に見積もりを取る

遺品整理業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り比較検討することが重要です。

遺品の価値を判断するには現物確認が不可欠です。

電話やメールだけでは正確な査定が困難なため、信頼できる業者は必ず現場での下見を実施しています。

見積もりの際は、トラック容量など明確な基準に基づいて料金が提示されることを確認しましょう。

なお、比較サイトの活用も一つの方法ですが、仲介手数料が発生するため料金が高くなる傾向があります。

さらに業者の公式サイト限定のクーポンやキャンペーンが使えないというデメリットもあります。

手間を省きたい場合は比較サイトの利用も検討できますが、より安価に依頼したい場合は、直接業者の公式サイトから申し込むのがおすすめです。

③作業実績が豊富か

遺品整理業者の選定は、ホームページに掲載された実績内容を詳しく確認することが大切です。

作業件数が多いだけでなく、一日で完了する小規模な整理から、戸建ての大規模現場までの実績を持っているかどうかが判断基準となります。

実績の多さは遺品整理に関する専門知識やノウハウを示し、予期せぬ事態が発生した際にも柔軟に対応できる業者の信頼性を表しています。

ホームページで実績を確認することで、より安心して依頼できる業者を見つけられるでしょう。

④対応エリアをチェックする

遺品整理業者を選ぶ際は、まず業者の対応エリアを確認しましょう。

事前にホームページで対応地域をチェックすることで、依頼できない業者を素早く除外でき、時間を無駄にすることなく効率的な業者選びが可能になります。

また、遺品整理業者によってサービス内容は大きく異なるため、確認しておくことが大切です。

例えば、特殊清掃や不用品の買取、リサイクル、遺品の供養、相続関連の書類整理など、提供されるサービスは業者ごとにさまざまです。

後々のトラブルを防ぐためにも依頼前に各業者のサービスを十分に把握し、自身のニーズに合った業者を選択しましょう。

⑤電話番号や住所を明記しているか

信頼できる遺品整理業者の特徴として、電話番号や事業所住所などの基本情報を明確に公開していることが挙げられます。

これらの情報が非公開、もしくは不明確な業者は信頼性に欠けます。

特に携帯電話番号のみを連絡先として掲載している業者は、正規の事業者として疑わしい場合が多いため、利用は控えるようにしましょう。

事業所があるかをGoogleマップで確認できることは、業者選びの重要な判断材料となります。

正規の会社として運営している業者は固定の事業所を持っており、トラブルが発生した際にも適切な対応が期待できるため、基本情報の確認は必須です。

⑥口コミを確認しておく

遺品整理業者の評価を知るうえで、口コミチェックは重要な情報源となります。

口コミからはスタッフの対応の丁寧さ、作業の質、料金の妥当性、問題発生時の対応など、実際の利用者の具体的な評価を把握できます。

ただし、インターネット上の口コミには作為的に投稿されたサイトも存在する可能性があるため、一つの情報源だけを鵜呑みにするのではなく、複数のサイトから多角的に評価を確認することが大切です。

特に、具体的なエピソードや作業内容が詳しく記載された口コミは、実際の体験に基づく信頼性の高い情報として、業者選定の参考にできます。

また、下記のコラムでは信頼できる不用品回収業者の特徴を記載しているので、ぜひ参考にしてください。

信頼できる不用品回収業者の特徴は？東海地区でおすすめの業者も紹介！

遺品整理業者の料金相場

遺品整理にかかる費用は、作業範囲や部屋の状況、処分が必要な物の量によって大きく変動します。

一般的な相場として、1Kや1Rのワンルームであれば2～8万円、2LDKの間取りなら14～30万円、一軒家の場合は35～60万円程度の費用を目安としています。

この費用は決して安いとは言えませんが、遺族があらかじめ不要品の仕分けや簡単な掃除を行っておくことで、ある程度抑えられるかもしれません。

また、料金相場に関して詳しく知りたい方は下記も併せてご覧ください。

遺品整理には100万かかる！？ケース別の料金相場と業者選びのコツを紹介

悪徳業者に依頼してトラブルになった事例

独立行政法人国民生活センターによると、遺品整理業者とのトラブル事例として以下が報告されています。

• 解約時に高額なキャンセル料を要求された
• 作業途中で追加料金を請求され、最終的に見積額の倍額を請求された
• キャンセルしたら手付金として5万円取られた
• 見積もりをしただけなのに強引に契約をされた
• 保管を依頼した品物が無断で処分された

もし遺品整理業者との契約時に手付金の話が出た場合は、すぐ商談を中止することをおすすめします。

手付金は主に不動産取引で用いられる契約の担保であり、遺品整理のようなサービスで要求されることはかなり不自然です。

このような業者は信頼性に欠けると判断し、契約は避けるべきでしょう。

遺品整理で後悔しないためのポイント

遺品整理が可能な業者は多数あるため、失敗しないコツを押さえておくことが大切です。

追加費用がかからないかチェックする

「追加費用なし」と表示している業者でも、作業中に新たな依頼や予定外の作業が発生すれば、追加費用が必要となるケースも少なくありません。

そのため、事前に追加費用が発生する際は業者と具体的に確認し、認識を合わせておくことが重要です。

一方で、「追加料金が発生する際は必ず新たな見積もりを提示する」「お客様の同意なく作業を進めることはない」といった方針を明確に示している業者は、顧客本位の姿勢が見られ、信頼性が高いといえます。

曖昧な表記は具体的に説明してもらう

遺品整理業者から提示された見積書に「遺品整理一式」など曖昧な表現がある場合は、必ず作業内容の確認を行いましょう。

具体的に何の作業が含まれているのか、逆に何が含まれていないのか、またどのような場合に追加料金が発生する可能性があるのかなど、明確な説明を求めることが大切です。

確認作業を怠ると作業開始後に予期せぬ追加費用を請求されたり、依頼者が期待していたサービスが含まれていなかったりするなど、大きなトラブルに発展することがあります。

不審な点があれば自治体の消費生活センターへ相談する

遺品整理業者との取引において不審な点や疑問を感じた際は、迷わず消費生活センターに相談することをおすすめします。

全国どこからでもつながる消費者ホットライン「188（いやや）」では、経験豊富な相談員が専門的な観点からアドバイスを提供してくれます。

トラブルが大きくなる前に相談することで、適切な解決方法を見つけられるでしょう。些細な疑問でも、まずは専門家に相談することが賢明です。

遺品整理で捨ててはいけないものについてはこちらで詳しく解説しています。

遺品整理で捨ててはいけないもの｜注意点を法的観点からプロが解説

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