
アスベストがある建物の解体工事費用目安や見積もりについて解説
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アスベストが使用されている建物の解体工事について、危険性と費用目安を解説します。空中に飛散したアスベストを吸い込むと、健康に悪影響を及ぼす危険があるため、取扱いには専門的な知識が必要です。
住宅の解体工事では、アスベストの飛散を防ぐために特殊な作業が求められるので、費用が高額になる場合があります。もし、住宅にアスベスト含有建材を使用している恐れがある場合は、事前調査を依頼しましょう。
目次
アスベストとは?
アスベストとは、石綿(せきめん・いしわた)とも呼ばれる繊維状の天然鉱物で、耐熱性や耐久性、加工性に優れているため、建築材料や工業製品に広く使用されていました。しかし、飛散したアスベストの繊維を吸い込むことで、重大な健康被害を生じる場合があります。
現在は、国際的な規制の強化により、日本では2006年に原則使用禁止となりました。しかし、規制前に建てられた建物には、今もアスベストが残されている場合があるため、特殊な作業を行って回収し、適切に処理することが義務づけられています。
もし、アスベストを不適切に取り扱うと罰せられる場合があるので、処理業者選びも重要です。実際に、愛知県名古屋市の業者が書類送検されています。
愛知県一宮市で健康被害のおそれがあるアスベストを含む廃棄物を、飛散を防ぐ対策を取らずに放置したなどとして、愛知労働局は名古屋市の産業廃棄物収集運搬会社とその社長を労働安全衛生法違反の疑いで16日に書類送検しました。
粗大ゴミ回収隊では、アスベスト除去作業中や搬出時の安全対策を徹底しているので、安心してお任せください。さらなるアスベストの詳細については、こちらで解説しています。
アスベストがある建物の解体工事費用目安
アスベスト(石綿)がある建物の解体工事費用は、除去面積と作業規模、作業環境によって大きく異なります。中でも、吹付けアスベストは飛散しやすいため、除去にかかる費用は高額です。国土交通省が公表している吹き付けアスベストの除去費用は、以下のとおりです。
アスベスト処理面積 | 除去費用 |
300m2以下 | 2.0万円/m2 ~ 8.5万円/m2 |
300m2~1,000m2 | 1.5万円/m2 ~ 4.5万円/m2 |
1,000m2以上 | 1.0万円/m2 ~ 3.0万円/m2 |
引用元:国土交通省|アスベスト対策Q&A
アスベストは除去する面積に関わらず、適切な作業環境と専用機材が必要になるため、面積が狭いほど除去費用が割高になります。
社団法人 あんしん解体業者認定協会では、アスベストがある軽量鉄骨造住宅43坪2階建ての解体にかかる見積もり例が公開されています。以下に引用します。
項 目 | 数 量 | 単 価 | 解体工事費用 |
解体工事費 | 43坪 | 29,933円 | 1,287,120円 |
足場・養生費 | 214㎡ | 1,500円 | 321,000円 |
アスベスト処理費 | 8㎡ | 15,000円 | 120,000円 |
土間コンクリート撤去 | 1式 | – | 54,000円 |
植木・植栽撤去 | 3m³ | 10,000円 | 30,000円 |
諸経費 | 一式 | – | 260,000円 |
値引き | 179,332円 | – | |
合 計 | 約210万円 |
アスベスト処理費(アスベストの除去費用)が12万円と高額になる理由は、1㎡あたりの単価が15,000円に設定されているためです。アスベストの除去には、安全対策と専門的な知識が求められるので、費用が増加する傾向があります。
また、アスベストは目視で判断が難しいため、解体前にアスベストの事前調査と出張見積もりが必要です。
- アスベスト調査の費用目安:5〜15万円(規模や調査期間によって異なります)
粗大ゴミ回収隊では、無料で相談や出張見積もりを承っています。見積りでは以下の内容の算出が可能です。
- 解体工事費
- アスベスト処理費用(飛散防止処理、作業計画書提出、処分費を含む)
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
解体工事の見積もりの取り方と確認すべきポイントについて、こちらで詳しく解説しています。
アスベストがある建物に関するよくある質問
アスベスト(石綿)がある建物に関する、よくある質問をまとめました。特に20年以上前に建てられた住居にお住いの方は、ぜひご覧ください。
アスベストの見分け方はある?
アスベストの含有を目視で判断することは難しいため、専門的な調査が必要です。
アスベストは、かつて多くの建材に使用されていたため、今でも建物に残っている場合があります。アスベストは、見た目や手触りでは他の建材と区別がつかないことが多く、断熱材やスレート板などに含まれている場合、外観からは判別できません。アスベスト調査を依頼する判断基準として、以下があります。
- 1950~1990年代に建てられた建物はアスベストが使われている可能性が高い
- 建物の設計図や仕様書でアスベストの使用を推測できる場合がある
- 2006年9月以降着工の建物にはアスベストは使用されていない可能性が高い
しかし、最終的な判断には、専門の調査機関による分析が不可欠です。アスベストの有無を正確に確認するために、アスベスト調査の依頼を検討しましょう。
参考サイト:環境省|建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル
※スレート板とは、薄い板状瓦のことで、2004年以前に製造されたものにはアスベストを使用している可能性があります。瓦の処分方法や取扱いについては、こちらの記事で解説しています。
アスベストがある建物に住んでいても大丈夫?
アスベストが使用されている建物の安全性について、厚生労働省の見解は、以下の通りです。
露出して吹きつけアスベストが使用されている場合、劣化等によりその繊維が飛散するおそれがありますが、板状に固めたスレートボードや天井裏・壁の内部にある吹付けアスベストからは、通常の使用状態では室内に繊維が飛散する可能性は低いと考えられます。
ただし、建物の劣化やリフォーム、解体によってアスベストが空気中に飛散すると危険なため、適切な対策を打つことが重要です。特に、建材の劣化が起きたときや改修時には、専門家への相談をおすすめします。
参考サイト:厚生労働省|アスベスト(石綿)に関するQ&A
アスベストの除去には助成金や補助制度がある?
アスベストの除去や調査には、国や地方自治体による補助制度が利用可能です。自治体のアスベスト除去に関する助成金・補助制度について、一部ご紹介します。
都市名 | 助成金・補助制度 | 金額 |
愛知県豊橋市 | 民間建築物吹付けアスベスト対策事業 | 調査費用の全額(上限25万円) |
岐阜県大垣市 | 吹付けアスベスト含有調査及び 除去等工事に対する補助制度 | 調査費用の全額(上限25万円) 除去費用の3分の2以内(上限200万円) |
三重県鈴鹿市 | 民間建築物吹付けアスベスト等 含有調査支援事業 | 調査費用の全額(上限25万円) |
自治体の補助制度では、調査費用が全額補助されることがあります。ただし、各自治体の助成金・補助制度は、吹き付けアスベストを対象にしていることが多く、アスベスト含有建材などの除去は補助を受けられない場合があります。
また、募集期間を設けていることもあるため、事前に確認しておきましょう。詳細は、自治体の公式サイトや窓口にお問い合わせください。
参考サイト:厚生労働省|補助金制度
アスベスト解体工事は普通の解体業者でも対応できる?
アスベストがある建物の解体工事は、専門的な知識と技術を持つ作業者が、法令に基づいた適切な手順で作業を行う必要があります。
解体業者はアスベストの飛散を防止するため、密閉空間でアスベストの除去作業を進めます。密閉空間では集じん・排気装置を使って換気を行うため、換気不足が原因の事故が発生する場合があります。実際に、東京都で安全管理の重要性が問われる事故がありました。
27日午後3時45分ごろ、千代田区神田小川町の解体工事中とみられるビルで「作業員の体調が悪くなった」と通報がありました。
ビルで作業をしていた20代から40代の男性作業員8人の体調が悪くなり、このうち40代の男性1人が一時、意識不明になって病院に搬送されました。
ビルの中ではアスベストを除去するための作業などが行われ、複数の発電機が使われていました。
アスベスト解体工事をスムーズに進めるためには、技術力や豊富な経験が不可欠です。もし、解体時にアスベストが見つかっても、正しい手順で除去すれば問題ありませんが、安さを理由に無許可で処理する業者に任せると、施主も法的責任を問われるリスクがあります。
解体業者への相談や見積りで不安を感じた場合は、別の業者にも相談しましょう。
アスベストがある建物の解体工事はすぐに進められる?
アスベストがある建物の解体工事は、数週間以上かかる場合があります。事前調査と関係各所への届け出、適切な除去作業が義務付けられているため、通常の解体工事よりも工事期間が長くなります。
たとえば、吹き付けアスベストの除去では、工事計画書を工事着工の14日前までに労働基準監督署への提出が必須です。建物の解体を依頼する際は、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
参考サイト:厚生労働省|解体業者
アスベストが使用された建物の解体も粗大ゴミ回収隊にお任せ!

アスベストの使用が疑われる建物の解体は「粗大ゴミ回収隊」にお任せください。経験豊富なスタッフが法令に基づいて解体工事を進めます。アスベスト除去作業中の安全対策も徹底しているため、スムーズな解体が可能です。
また、粗大ゴミ回収隊に丸ごと依頼いただくと、解体にかかる費用がお得になります。不用品の処分から住宅の解体、産業廃棄物の適切な処理まで一貫して対応できるため、仲介手数料がかかりません。
さらに、人件費や廃棄物の回収、近隣対策費などの重複する項目をまとめられるため、個別に依頼するよりも費用を抑えられます。
ご相談や出張見積もりを無料で承っており、料金に納得できない場合のキャンセル料は一切いただきません。住宅の解体でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。


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