家の解体業者の選び方｜ 失敗しない5つのポイントと事例別の注意点を解説

家の解体業者を選ぶ際に、失敗しない5つのポイントを解説します。解体工事を進める際、業者選びで失敗してしまうと、費用が大幅に膨らんだり、近隣トラブルが起きたりするなど、思わぬ問題に発展する可能性があります。

スムーズで安心できる解体工事を実現するには、信頼できる解体業者の探し方を知ることが重要です。特殊な住宅や立地の注意点についても、事例別にご説明しているので、後悔しない業者選びの参考にしてください。

家の解体業者の選び方｜ 失敗しない5つのポイント

解体工事の失敗を防ぐために確認すべき5つのポイントを解説します。

現地調査を依頼する

解体工事を依頼する前に、現地調査をしてもらうことが重要です。現場の状況によって、費用や工期が大きく変動するため、調査なしでは正確な見積もりや計画が立てられません。

たとえば、道幅が狭い住宅街では重機の搬入が難しくなり、人力作業が増えることで費用も高くなります。現地調査を依頼することで、見積もりの精度が上がり、依頼後に追加料金が発生するリスクを防ぐことが可能です。

さらに、現地調査では担当者と直接顔を合わせて話ができるため、対応力や信頼性も確認できます。質問に対する回答や、説明が丁寧かといった点から誠実さが見えてきます。

建物の構造や立地、周辺環境などを踏まえた説明を受けることで、疑問を解消でき、認識のズレを防げる点もメリットです。見積もりを図面や写真だけで出してもらうのではなく、現地調査を依頼しましょう。

粗大ゴミ回収隊では、無料でご相談と現地調査を承っています。解体工事に関する長年の経験をもとに、費用を抑える方法や工事を円滑に進めるためのご提案も可能です。24時間365日いつでも伺いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

無料 相談・見積りをする

複数社から見積もりを取る

複数社から見積もりを取ることで、解体費用で損することを避けられます。業者選びの際、1社だけに絞ってしまうと、相場より高い料金を提示されていても気づけません。1社では、サービス内容も比較できないため、思っていた対応と違った、と後悔するリスクを防ぐために、最低でも3社から見積もりを取りましょう。

また、複数社から提案を受けることで、自分が求める条件に合った業者を選びやすくなります。見積もりを比較する際は、以下のポイントを確認しましょう。

• 料金が相場に近いか
• 内訳が細かく記載されているか
• サービス内容や対応の違いはあるか
• 工期に差はあるか
• 追加費用に関する説明があるか

複数社の見積もりを比較することで、価格だけでなく、サービス内容や対応の違いが明確になり、コストパフォーマンスの高い業者を選べます。

ただし、安すぎる見積もりを出す解体業者は、後から追加料金を請求されたり、がれき類の埋め戻しや不法投棄をされるリスクが高いため、費用だけで判断しないようにしましょう。見積もりの金額だけに惑わされず、総合的に信頼できる業者を選ぶことが、後悔しない解体工事のカギです。

解体工事の見積もりに取り方は、こちらで詳しく解説しています。

家の解体工事の見積もりの取り方を解説！確認すべきポイントと損をしない技

解体工事の流れを確認する

安心して任せられる業者かどうかを見極めるには、工事の流れを事前に確認しておくことが大切です。解体工事は建物の解体だけでなく、近隣への挨拶や行政への届出、養生作業や廃材処分など、さまざまな工程があります。優良な業者は、工程ごとの作業内容や使用する重機、作業日程について、明確に説明してくれます。

さらに、依頼主が行うべき手続きなどについて、方法や期限を丁寧に教えてくれる業者は、誠実な対応ができる業者といえるでしょう。

契約前に工事の全体像や自分が行うべき手続きについて、具体的に説明してくれるかどうかを確認することで、信頼できる業者を選ぶ判断材料になります。

近隣住民への対応を確認する

解体工事では、騒音や振動が発生するため、近隣住民への説明や配慮などの対応を確認しましょう。近隣住民への対応が不十分だと、住民トラブルやクレームに発展し、工事が中断する場合があります。

実際に、2024年4月の愛知県名古屋市の解体工事では、仮囲いが一部設置されておらず、粉じんが周囲に飛散し、近隣住民とのトラブルに発展しています。

解体工事なのに囲いがない！ がれきはむき出しで粉じん被害も　市の職員は「建築基準法違反」 住民に怒りと不安

TBS NEWS DIG

トラブルを避け、解体工事をスムーズに進めるために、以下の点を確認しましょう。

• 近隣への挨拶はしてもらえるか
• 騒音・粉じん対策はどうしているか
• 作業車両の駐車場所はどこか

近隣住民への配慮が行き届いている業者を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

解体工事における事例別の注意点

解体工事では、建物の状態や立地条件によって注意点が異なります。事前に特徴やリスクを把握し、対応できる業者を選ぶことが、トラブルや予期せぬ追加費用の回避につながります。

ここでは、代表的な4つの事例別に、押さえておきたい注意点をご紹介します。

ゴミ屋敷：ワンストップ対応ができる業者を選ぶ

ゴミ屋敷の解体には、不用品回収から住宅の取り壊しまで、ワンストップ対応できる業者を選ぶことが重要です。多くの解体業者では、住宅に残された家財などの処分に対応できないため、不用品回収業者に外注するので、仲介手数料が発生する場合があります。

さらに、複数の業者が工事に関わることで、以下の費用が重複して発生してしまいます。

• 回収費用
• 代行費用
• 書類発行費用

二重三重に発生する費用をまとめることで、ゴミ屋敷の解体費用を安く抑えることが可能です。

また、分別が不十分なまま解体作業に入ると、産業廃棄物と一般廃棄物が混在し、処理コストが大幅に増加する可能性があります。無駄な費用の増加を避けるためにも、不用品の回収から解体までトータルで対応できる業者を選びましょう。

築古の家：解体前にアスベスト調査を行う

築年数が古い住宅では、解体工事前にアスベスト(石綿)調査の実施が欠かせません。アスベストは飛散性が高く、吸い込むことで重大な健康被害を生じる場合があるため、取り扱いには専門知識と法的な手続きが必要です。

アスベストは、1950～1990年代に建てられた建物で使用されている可能性が高く、目視では判断することが難しいため、解体工事を行う際は、事前に調査を依頼しましょう。

また、アスベストの除去作業では、特殊な作業が求められるので、解体費用が高額になる場合があります。アスベストが使用された建物の解体工事では、アスベストの飛散を防ぐため、作業区域を密閉しながら除去を行います。

作業員は防護服とマスクを着用し、アスベストを含んだ建材は飛散防止処理を施し、特別管理産業廃棄物として処分しなければなりません。さらに、アスベストの種類や場所、除去面積などによって、作業範囲と手間が大きく異なり、現場の条件によっては100万円以上の追加費用が発生することもあります。

具体的な費用については、専門業者への相談と出張見積もりを依頼することをおすすめします。アスベストの危険性と取扱い、解体工事費用の目安については、こちらの記事をご参考ください。

アスベストがある建物の解体工事費用目安や見積もりについて解説

古民家：重要文化財は事前に手続きが必要になる

古民家の解体では、重要文化財や自治体の景観条例に該当する建物の場合、事前の届出や許可が必要になることがあります。

特に、重要文化財に登録されている古民家は、歴史的・文化的な価値を持っているため、建物を無断で取り壊すことが法律で禁じられています。重要文化財の解体は、以下の流れで手続きが必要です。

1. 文化省に相談する
2. 専門家による建物調査を行う
3. 文化省に届け出を提出する
4. 文化審議会で方針が決定される
5. 解体工事を行う
6. 完了報告と記録を提出する

自治体の景観条例においても、解体工事を進める前に、申請が必要になる場合があります。たとえば、一部の自治体では、伝統的な町屋を解体する際に、着手する1年前までに解体届の提出が義務づけられています。

解体を検討されている場合は、事前に該当する自治体の景観計画や条例を確認し、必要な手続きを行うことが重要です。

私道で狭い：重機が入れない場合は割高になる

解体現場が私道に面していて道幅が狭い場合、トラックや重機が入れないため、解体費用が割高になることがあります。私道では、車両の駐車や通行するために、道路の所有者から事前に許可を得なければなりません。

もし、許可が下りなかったり、周辺住民との共有道路で交通の妨げになると判断された場合は、近隣のコインパーキングを使用するなどで現場からトラックが離れてしまい、廃材を搬出する効率が低下するため、運搬処理費用が高くなります。

また、重機が入れない場合は、手作業での解体になるため、工期が延びるうえに人件費も増加します。手作業による解体工事は、解体費用全体に大きく影響するため、事前に把握しておくことが大切です。

正確な費用を知るには、現地調査を依頼し、敷地や周辺道路の状況を業者に確認してもらうことが不可欠です。搬入経路や作業スペースをしっかり確認し、狭小地の解体経験が豊富な業者を選ぶことで、無駄な出費や工期遅れを防ぐことができます。

家の解体工事も粗大ゴミ回収隊にお任せ

不用品の回収はもちろん、家の解体工事も「粗大ゴミ回収隊」にお任せください。年間10,000件以上の実績がある経験豊富なスタッフが、解体からがれきの処分、不用品の回収まで、ワンストップで対応します。

粗大ゴミ回収隊なら、ゴミ屋敷やアスベストが使われた建物など、どんな住宅でも丸ごと依頼できるため、別々の業者に依頼するよりも費用を抑えることが可能です。遺品整理や近隣住民への対応にも柔軟に取り組みます。

ご相談や出張見積もりは無料で承っており、24時間365日いつでも現場に駆けつけます。見積りに満足いただけないときも、キャンセル料は一切いただきませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください。