ゴミ屋敷を処分するなら解体や片付けは必要？高く売るには何をすれば良い？

ゴミ屋敷を処分する際、解体や片付けは必要になるのか解説します。

住宅を高く売るためには、片付けが欠かせません。建物の状態によっては、解体したほうが評価が上がることもあります。処分方法に迷った場合は、建物状況調査が便利です。

そのまま売りたい場合は、売却価格とのバランスを見て判断しましょう。ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する費用と、ゴミ屋敷の処分に関する疑問にお答えしているので、ぜひ参考にしてください。

ゴミ屋敷を処分するなら解体や片付けは必要？

ゴミ屋敷を処分するとき、売却しようとしてもスムーズに進まない場合が多くあります。ゴミ屋敷を処分するために、なぜ片付けや解体が必要なのか、解体や片付けが必要になるケースについて解説します。

そのままでは売れない？解体・片付けが必要な理由

ゴミ屋敷は、買い手にとっては手間とリスクの塊に見えて敬遠されてしまうため、そのままの状態で売却は困難です。売却先がなかなか見つからないため、不動産業者も取り扱いを嫌がる傾向にあり、査定まで断られる可能性が高くなります。

不動産業者が取り扱いを嫌がるケースは、以下が考えられます。

• 室内の状況が確認できない
• 悪臭がする
• 害虫や害獣が発生している
• 建物や建具が老朽化している

もし、ゴミ屋敷と化した実家を処分する場合、汚い状態のまま売りたいと考えていても、納得のいく売却は難しいといえます。ゴミ屋敷の売却は、訳あり物件専門の業者や投資家が対象になり、売却価格の大幅な低下は避けられません。

早期売却や高額売却を目指すなら解体や片付けが不可欠です。

解体が必要になるケース

ゴミ屋敷を売却する際に、建物が必要ない、価値がないとみなされた場合は、解体が必要です。解体が必要になるケースは、以下のとおりです。

• 建物や建具の老朽化が進んで修繕が難しい

• 臭いが取れない

• シロアリ被害がある

• 雨漏りなどがひどい

• 買い手が土地だけを探している

問題のある建物に住むことは現実的ではなく、購入後にリフォーム費用がかさむため敬遠されがちです。思い切って建物を解体し、更地にした方が土地としての価値が活かされ、早期売却につながる可能性があります。

建物に問題があり改善が難しい場合は、解体を前提に処分を検討しましょう。ゴミ屋敷の解体では、解体業者にすべて依頼すると高額になる場合があります。こちらの記事で、不用品をそのままで解体する費用について解説しています。

ゴミ屋敷の家屋解体にかかる費用相場！不用品そのまま処分する最適解を解説

片付けが必要になるケース

建物が再利用可能でも、状況によって片付けを行う必要があります。片付けが必要になるケースは以下のとおりです。

• ゴミが多すぎて内覧ができない

• 害虫・悪臭・カビが発生している

• 建具がダメになっている

• 近隣からの苦情が出ている

ゴミ屋敷をそのままにすると、悪臭や見た目の悪さによって、資産価値が大幅に下がってしまいます。たとえば、生活ゴミが床を埋め尽くし、害虫やカビが発生している物件では、買い手が不安を感じて敬遠される可能性が高いため、内覧に向けて片付けを進めましょう。

建物の価値が残っている場合は、最低限の清掃を行って内覧可能な状態にすることで、リフォーム前提で売却が期待できます。ただし、ゴミ屋敷の状態によっては、市販の清掃用品では対応できず、プロによる特殊清掃が必要になる場合があります。

手に負えない場合は、年間10,000件以上の実績がある粗大ゴミ回収隊にご相談ください。

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ゴミ屋敷を高く売る方法

ゴミ屋敷をできるだけ高く売るための方法について、3つご紹介します。

残置物を片付ける

ゴミ屋敷を高く売却するには、まず残された物を片付けて室内を整理することが重要です。散乱したゴミや家具がある状態では建物の価値が正しく評価されず、買い手の印象も悪くなります。

残置物の片付けが買い手の負担になるため、処分の手間や費用を理由に売却条件が悪くなる可能性もあります。片付けによって、室内の状態が分かるようになれば、内覧者は具体的なリフォーム計画を立てやすいため、早期売却に効果的です。

残置物を処分することで、部屋が広々とした印象になるため、内覧までに片付けを終わらせておきましょう。

空き家バンクに登録する

空き家バンクに登録することで、購入希望者との接点を増やせます。市区町村が運営している空き家バンクは、地域活性化を目的に空き家の活用を推進しており、補助金制度や移住希望者の紹介などの支援が受けられます。

自治体が運営していることで、信頼性が高く、買い手に安心感を与えてくれる点もメリットです。空き家バンクへの登録は無料で、建物の資産価値にかかわらず掲載できます。自治体の支援を活用して、売却しやすい環境が整えましょう。

ホームインスペクションを活用する

ホームインスペクションとは、建物状況調査や住宅診断とも呼ばれ、住宅の専門家が建物の劣化や欠陥、修繕の必要性などを客観的に調査・報告するサービスです。ホームインスペクションによって、建物の不具合が明確になるため、買い手に安心感を与えます。

ただし、調査には5万～7万円の費用がかかり、深刻な欠陥が見つかると、買い手から敬遠されるリスクがある点は注意が必要です。欠陥の程度によっては、売却を進める前に修繕を行いましょう。

ホームインスペクションで建物の健康状態を証明することで、信頼性が高まり、価格交渉を有利に進められます。

ゴミ屋敷の片付け費用

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼した場合、一軒家（戸建て）では30万〜100万円が相場とされています。費用はゴミの量や階数、作業人数やトラックの台数などによって大きく変動し、一軒家の場合は建物全体の面積が広く、部屋数も多いため高額になりがちです。

また、汚物や動物の糞尿、害虫駆除が必要な場合は、特殊清掃や原状回復工事によって、追加料金が発生します。ゴミ屋敷を放置すると、建物の健康状態が悪化するため、不動産価値を下げないためにも、早い段階で片付けましょう。

ゴミ屋敷の残置物の撤去費用相場は、こちらで詳しく解説しています。

ゴミ屋敷の残置物撤去費用相場｜一軒家とマンションに分けて詳しく解説

ゴミ屋敷の処分に関するよくある疑問

ゴミ屋敷の処分に関してよく寄せられる4つの疑問について、詳しく解説します。

ゴミ屋敷を放置し続けるとどうなる？

ゴミ屋敷を放置すると、悪臭や害虫の発生、火災のリスクなどから近隣トラブルにつながる可能性があります。さらに、行政からの改善勧告や命令、最終的には強制的に撤去が行われ、全額請求されるリスクもあるため、ゴミ屋敷の放置は避けましょう。

実際に、愛知県蒲郡市のゴミ屋敷で条例に基づく行政代執行が行われ、住人に対し高額な費用が請求されています。

20年程かけ収集か…「ごみ屋敷」から衣類等が道まではみ出し異臭 市が撤去開始 費用約400万円請求へ

ニュースONE｜東海テレビ

ゴミ屋敷の放置は、不動産価値の大幅な下落の原因にもなるため、早めに片付けを検討することが重要です。

自治体の補助金は使える？

一部の自治体では、ゴミ屋敷の片付けや解体に関する補助金制度の活用が可能です。放置されたゴミ屋敷は、地域の治安や景観に悪影響を与えるため、対策の一つとして自治体が推進しています。

各自治体の補助金制度の金額は、以下のとおりです。

対象条件や申請手続きは各自治体ごとに異なりますが、活用することで経済的な負担を軽減できます。補助金を申し込む際は、事前に市区町村の窓口や公式サイトで確認しましょう。

親名義のゴミ屋敷でも子どもが勝手に処分できる？

原則として、親名義の不動産を子どもが勝手に処分できません。不動産は、所有者の同意がなければ、手を加えることは法的に認められていないため、家族であっても同意が必要です。

親がしっかりと判断できる状態であれば、同意を得た上で片付けを進めましょう。同意書や委任状を作成しておくと、業者への依頼もスムーズに進みます。

もし、親が認知症を患っていたり、契約内容を理解できない状態である場合は、家庭裁判所で成年後見人の申立てが必要です。後見人となることで、家族でも親名義のゴミ屋敷を処分することが可能です。適切な手続きを取り、法的なトラブルを避けながら対応しましょう。

不用品やゴミの処分は自分でやっても問題ない？

不用品やゴミを自分で処分する場合は、自治体で定められた分別ルールと収集日、処分方法を守って行ってください。ゴミ屋敷の残置物は家庭ごみの他に、家具や家電などさまざまなもので溢れているため、計画的なゴミ出しが求められます。

ただし、家電リサイクル法対象品や農業用機具、ピアノやタイヤなどは自治体で対応できません。家電量販店への依頼やクリーンセンターへの持込など、処分方法を確認して、適切に処分しましょう。

残置物の処分は膨大な時間と労力が必要です。自分で対応できないと感じた際は、不用品回収業者への相談がおすすめです。不用品回収業者に依頼することで、搬出から処分まで、すべて任せられるため、負担を大幅に軽減できます。

口コミの良いゴミ屋敷片付け業者については、こちらで詳しく解説しています。

口コミの良いゴミ屋敷片付け業者おすすめランキング5選！費用相場も紹介

ゴミ屋敷のことなら粗大ゴミ回収隊にお任せください

ゴミ屋敷の処分のことなら「粗大ゴミ回収隊」にお任せください。ゴミ屋敷の片付けや、残置物を残したままの解体も、どちらも対応が可能です。まとめてご依頼いただくことで、別々の業者に依頼するよりもお得に処分できます。

自宅が遠方で立ち会えない場合も、カギをお預かりして作業を進められます。個人情報やプライバシーの保護に取り組んでいるので、情報が漏洩する心配もありません。

粗大ゴミ回収隊は、遺品整理にも対応しているため、遺品整理士がまごころを込めて丁寧に作業を進めます。ゴミ屋敷の処分でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。