
ソーラーパネルの処分方法!太陽光パネルはどう廃棄する?費用や産廃も解説
この記事は約5分で読めます。
不用になったソーラーパネルの処分方法について解説します。ソーラーパネルは多くの自治体で処分できません。産業廃棄物に該当する場合もあるため、専門の業者に相談しましょう。
近年、ソーラーパネルの破損や落下事故が急増しています。万が一、ソーラーパネルが屋根から落ちてきても、感電の恐れがあるため、絶対に触れないでください。ソーラーパネルの破損や落下トラブルに対する、最適な対応についてもご紹介します。
目次
ソーラーパネルの処分方法
家庭用ソーラーパネルの寿命は一般的に20~30年程度とされており、使用環境によっては短くなることもあります。
寿命を迎えたソーラーパネルはそのままにしておくと、雨漏りや感電、火災などを引き起こす可能性があるため、早めの処分が重要です。
実際にどのような方法で処分できるのか、4つの方法をご紹介します。
自治体で処分する
ソーラーパネルは自治体で処分できある場合がありますが、注意点が多いです。各自治体のソーラーパネルの対応について、一部ご紹介します。
都市名 | 対応状況 |
愛知県愛西市 | 収集不可、販売店・専門業者に依頼 |
岐阜県大垣市 | 発電能力が100W以下(電圧30V以下)で個人的に設置等できるもののみ 西南濃粗大廃棄物処理センターへ自己搬入 |
三重県津市 | 金属ゴミとして回収 ただし、売電収入を得ている物は産業廃棄物のため非対応 |
ソーラーパネルは、小型であれば自治体で回収できる場合があります。ただし、固定価格買取制度(FIT制度)などによって電気を販売している場合は注意が必要です。ソーラーパネルで売電収入を得ていた場合、産業廃棄物に該当するため、自治体で処分できません。
また、事業者によって屋根から取り外されたソーラーパネルは、原則、産業廃棄物として処理が求められます。万が一、不適切に処分した場合は廃棄物処理法に違反し、厳しい罰則が科されます。自分でソーラーパネルを処分することは現実的ではないため、専門家への相談が無難です。
ソーラーパネルの落下などによって、がれきが発生する場合があります。がれき類の処分方法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
施工業者に依頼する
ソーラーパネルを設置した施工業者に依頼することで、適切に処分できます。多くの業者はアフターサービスとして処分や撤去作業を請け負っています。施工業者なら、設置状況を把握しており、スムーズな対応が期待できるため安心です。
ただし、保証期間を過ぎている場合や、業者が廃業しているケースもあります。多くの施工業者では、ソーラーパネル設置後に10〜15年の保証期間を設けています。保証期間を過ぎていると、無償対応は難しく、有償での撤去になる可能性が高いです。有償での撤去の場合、適正価格を把握するために、他社からも見積もりを取って比較を行いましょう。
また、ソーラーパネルの設置から20年以上が経過していることも多いため、施工業者や担当者と連絡が取れない場合があります。連絡が取れない、または対応できないとなった場合は、別の手段を早めに検討することが大切です。
買取業者に売却する
まだ使用可能なソーラーパネルであれば、買取業者に売却できます。ソーラーパネルは中古市場での需要があり、売却できれば処分費用を抑えながら環境へも配慮が可能です。
ただし、ソーラーパネルの買取価格は、メーカーや発電能力(出力)、状態や設置年数などによって大きく異なります。買取業者では、メーカーや発電出力に制限を設けている場合があります。年式が古いものや、発電効率が著しく落ちているものなどは、買い取ってもらえない可能性が高いです。
買取業者への売却を検討している場合は、事前にメーカーや年式などの買取条件を確認しておきましょう。
産業廃棄物許可業者に依頼する
ソーラーパネルの処分を急いでいたり、安心してすべて任せたい場合は、専門業者への依頼が確実です。経験豊富な専門業者を選ぶことで、産業廃棄物への対応から運搬、リサイクル処理まで、すべて代行してくれます。
業者選びでは、廃棄物処理に関する許可を持っているか確認しましょう。無許可で回収し、不法投棄を行う悪徳業者も存在するため、処分費用だけで選ぶのは危険です。ソーラーパネルの回収を依頼する前に、許可の確認を行いましょう。
また、ソーラーパネルの取り外しは専門的な知識が必要です。産業廃棄物の回収に対応している不用品回収業者でも、ソーラーパネルに対応できないことが多いです。
粗大ゴミ回収隊では、産業廃棄物収集運搬業許可証があるため、家屋の解体やがれきなどの産業廃棄物、屋根から落ちてしまったソーラーパネルにも対応できます。解体を考えている家の屋根にソーラーパネルが設置されていても、まとめてお任せください。ご相談も出張見積もりも、すべて無料で承っています。
ソーラーパネルの処分にかかる費用相場まとめ
ソーラーパネルの処分にかかる費用相場は、以下のとおりです。
項目 | 費用相場 |
パネル処分費用 | 3,000~5,000円/枚 |
撤去作業費用 | 20,000~50,000円 |
足場設置費 | 50,000~100,000円 |
運搬費用 | 10,000~30,000円 |
屋根修繕費 | 状況により大きく変動 |
たとえば、家庭用のパネルを10枚処分する場合、撤去と運搬、処分費込みで10万円〜20万円前後かかるのが相場です。
パネル処分費用は、ソーラーパネルの種類やサイズ、状態により変動します。高所作業や屋根形状によって、撤去作業費用や足場の設置方法などが異なるため、事前に現地での見積もりが大切です。
また、ソーラーパネルを撤去した後、屋根の状態によっては修繕が必要になります。瓦屋根の場合、ソーラーパネルの設置時に瓦を加工していることが多いため、取り替え作業が行なわれます。
一方で、スレート屋根の場合は、ソーラーパネルの固定に使用されたビス穴からの漏水を防ぐ程度の、部分的な補修で済むことも多いです。屋根の修繕工事のために、5~15万円の追加費用を見込んでおくと安心です。
見積もりを取る際は、複数社から取ることをおすすめします。あまりにも相場から離れた業者は選ばないことが賢明です。工事費用の安い業者に依頼すると、後から高額な費用の請求や、不法投棄されて責任を問われるリスクが高まります。
業者選びでは、許可の有無やソーラーパネルの処分方法、見積もり内容をしっかり確認することが重要です。
ソーラーパネルの破損や落下事故が急増
近年、ソーラーパネルの破損や落下事故が急増しています。特に、築年数の長い住宅では注意が必要です。事故が起こる原因と放置した場合のリスク、そして落下後の正しい対応方法について詳しく解説します。
瓦の劣化や施工不良、自然災害が原因
ソーラーパネルの落下事故の多くは、瓦が重さに耐えられないことで発生しています。築年数の長い住宅では、瓦の劣化が進んで割れやすくなるため、ソーラーパネルの重さに耐えられません。雨水や湿気による腐食が進行している場合もあるため、注意が必要です。
また、施工不良によって、瓦の固定が不十分だった場合も、落下のリスクが高まります。施工時に金具の固定が甘かったり、屋根の構造に合わない取り付けがされていると、少しの揺れや風でも脱落してしまう危険性があります。
台風や大雪、地震などの自然災害によっても、事故が起こります。2018年の台風21号が襲来した際に、岐阜県と三重県で1件、ソーラーパネルの⾶散が起きており、他の地域では飛散や⽔没が相次ぎました。
以下参考PDF
太陽電池発電設備の事故報告の抜粋
J-STAGE:https://www.jstage.jst.go.jp/article/mcwmr/30/6/30_408/_pdf
台風21号に伴う太陽電池発電設備の事故報告は,計23 件である。事故報告のあった地域は,長野県 (1件),愛知県 (4件),岐阜県 (1件),三重県 (1件),京都府(1 件),大阪府 (12件),和歌山県 (1件),兵庫県 (2件)である。事故の多くは,強風や高潮によるもので,太陽光パネルの飛散や水没が多数発生した
土砂災害による水没事故について抜粋
兵庫県 3件(姫路市 2件、佐⽤郡佐⽤町 1件)岡⼭県 1件(津⼭市 1件)⽔没︓ブルー⼟砂災害︓オレンジ広島県 8件(広島市 1件 1件、三原市 2件 1件、東広島市 2件、福⼭市 1件)島根県 1件(⾢智郡美郷町 1件)⼭⼝県 3件(岩国市 1件、周南市 2件)愛媛県 3件(⼤洲市 2件、宇和島市 1件)合計 19件
こうした事故は各地で今も増加傾向にあります。
設置から10年以上経過している場合は劣化が進んでいる可能性が高いため、定期点検が不可欠です。
ソーラーパネルを設置した住宅が空き家なっている場合、倒壊や火災の恐れがあるため、家屋の解体も検討しましょう。こちらの記事で、解体費用の相場を解説しています。
放置すると二次被害のリスクあり
ソーラーパネルの故障や事故が発生した際に放置してしまうと、二次被害のリスクがあります。ソーラーパネルの異常を放置すると、破損個所から雨水が侵入し、雨漏りや漏電、火災の原因になる可能性が高いです。
実際に発生した事故について、消費者庁の事故情報データバンクから抜粋してご紹介します。
日付 | 都道府県名 | 事故原因 |
2021年3月20日 | 岐阜県 | 原因調査中 |
2019年3月23日 | 愛知県 | 製品内部に液体が浸入して出火 |
2017年5月21日 | 三重県 | メイン基盤から出火 |
また、落下したパネルが近隣住宅の車を破損し、賠償トラブルに発展した事例もあります。ソーラーパネルに異常を感じたら、雨が降る前に専門業者へ連絡することが重要です。
落下したパネルには絶対に触れない
落下したソーラーパネルには絶対に触れないでください。ソーラーパネルは日光さえあれば常に発電しています。落下していても発電を続けているため、触れると感電の危険性が高いです。太陽が出ていなくても、微弱の電気が流れている可能性があるため、専門的な知識がない場合は触れてはいけません。
もし、パネルが落ちてしまった場合は近づかず、テープで囲うなどして人が近づけないようにしておくことが大切です。ソーラーパネルが水没している場合は、絶対に近づかず、すぐに産業廃棄物処理業者などの専門業者に問い合わせてください。
ソーラーパネルは処分時の手続きに要注意
ソーラーパネルを処分する際、手続きが必要になる場合があります。
固定価格買取制度(FIT制度)の認定を受けている場合、10年経過していなければ廃止届の手続きが必要です。補助金を受けて設置した場合も注意してください。
太陽光発電設備の法定耐用年数(17年)に満たないうちに、設備を廃棄すると補助金を返還しないといけない場合があります。ソーラーパネルの処分を進める際は、手続きが必要になるか事前に確認しておきましょう。
ソーラーパネルの処分は粗大ゴミ回収隊におませください!

ソーラーパネルの処分でお困りの際は産業廃棄物収集運搬業許可証がある「粗大ゴミ回収隊」にお任せください。産業廃棄物の処理基準を厳守して、適切に回収・処分します。不用な家具や家電などの回収など、まとめて依頼いただくと、お得に不用品を手放すことも可能です。
もし、ソーラーパネルの落下や水没などで、早急に対応が必要な場合でも、粗大ゴミ回収隊なら最短25分で駆けつけます。出張見積もりやご相談は完全無料です。見積りに納得できなかった場合も、キャンセル料は一切かかりません。
ソーラーパネルや不用品の処分、解体工事をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。


不用品回収・ゴミ屋敷の清掃などなんでもお任せください!
業界最安値の料金プラン9,800円~
相談・出張お見積り
完全無料!
365日24時間対応ですので、どうぞお気軽にご相談ください!
軽トラック
積載プラン間取りの目安:1R~1K
9,800円(税込)
1.5tトラック
積載プラン間取りの目安:1K~1LDK
39,800円(税込)
2tトラック
積載プラン間取りの目安:1LDK~2LDK
59,800円(税込)
4tトラック
積載プラン間取りの目安:3LDK~戸建て
80,000円(税込)
※軽トラック~1.5tトラックなど、間の料金にも柔軟に対応いたしますので、スタッフまでお気軽にお申し付けください。
※スタッフに「引っ越し割引希望」とお伝えください!
※スタッフに「WEB割引希望」とお伝えください!