空き家の残置物処分手順と費用を解説！売却希望の際はどこまで処分する？

空き家の残置物について、処分手順と費用を解説します。残置物は処分前に所有権の確認が重要です。相手に確認することなく処分すると損害賠償責任を問われる可能性があるので注意してください。

空き家を売りたい場合、残置物はそのままでも売却できますが、価格に悪影響を及ぼすことがことがあります。納得できる価格で物件を売却するなら、残置物の処分は欠かせません。手に負えない場合、不用品回収業者への相談をおすすめします。

空き家の残置物処分の手順を解説

空き家の残置物処分は、想像以上に手間がかかります。しかし、正しい手順で進めれば、トラブルを防ぎながらスムーズに片付けることが可能です。残置物処分の適切な手順を、5ステップに分けて解説します。

① 所有権や相続状況を確認する

空き家の残置物を処分する際、所有権や相続の状況を正確に把握することが重要です。勝手に処分してしまうと、他の相続人や元の持ち主から損害賠償を求められるリスクが生じます。

相続登記が済んでいない場合も、注意が必要です。相続財産には、遺品や残置物も含まれるため、家族であっても誰か1人の判断で勝手に捨ててしまうとトラブルへ発展することがあります。

残置物処分では、誰が所有者か確定し、自分に所有権がないものは、相手から合意を得ることが残置物処分の第一歩です。必要に応じて専門家に相談することで、安全でスムーズに進められます。

② 残置物の量と種類を確認する

処分前に、残置物の量と種類を把握することで効率的に進められます。残置物の種類によって、処分方法や費用が異なるため、確認作業は不可欠です。

たとえば、衣類や本など、少量であれば自治体で処分できるものもあれば、仏壇や神棚、農機具など特殊な方法で処分が求められるものもあります。婚礼ダンスなどの大型家具は、一人では運び出すことも困難なため、人手が必要です。

何がどれくらいあるか確認し、作業量や日程、費用のイメージを明確にしましょう。

③ 貴重品や重要書類を分別する

残置物の中には、貴重品や重要書類が含まれている可能性があります。作業が始まってしまうと、残置物の配置が変わってしまい、貴重品などの捜索が難しくなります。作業前に優先して分別することで、誤って処分してしまうリスクを回避しましょう。

土地の権利書や通帳、保険証券や遺言書などの薄いものは、重要書類が残置物に紛れている可能性もあるでしょう。一見、不用品のように見える封筒やファイルの中に入っていることもあるので、分別は慎重に行いましょう。可能であれば、複数人で行うことで、より見落としにくくなります。

④  処分方法を決めて見積もりを取る

残置物の内容が把握できたら、処分方法を決めて見積もりを取りましょう。自治体で処分する場合でも、粗大ゴミに区分されるものは、事前に戸別回収の予約と処理手数料の支払いが必要です。不用品の種類によって処理手数料が異なり、回収できない場合もあるため、自治体の公式サイトや窓口で確認することが大切です。

また、あまりにもゴミが多い場合は、一度では処分しきれません。各自治体の粗大ゴミの対応について、一部ご紹介します。

各自治体によって、1度に回収できる数はさまざまで、制限がなかったとしても回収条件によっては処分に困る物も出てきます。たとえば、岐阜県多治見市の場合、回収できる点数に制限を設けていませんが、1mを超えるものは回収に対応していません。

4人掛けテーブルや2Pソファ 、テレビボードなど、1mを超える家具は多いため、別の処分方法を検討する必要があります。自治体によっては、解体すれば回収できる場合もありますが、慣れない作業によってけがを負うリスクが高いため、おすすめしません。

また、自治体では粗大ゴミの回収日時の指定もできないため、計画的な処分が求められます。一方で、不用品回収業者に依頼することで、すべての不用品をまとめて処分することが可能です。業者によっては、片付け作業や貴重品の捜索、特殊清掃なども対応しているため、原状回復まで任せられます。

住宅から運び出す必要もないため、不用品回収業者への依頼は、もっとも手軽な処分方法です。ただし、住宅の状況によって料金は異なり、業者によっても差が出る場合があります。納得できる料金で残置物の処分を依頼するために、複数社から見積もりを取りましょう。

料金とサービス内容、口コミなどを比較して、自分に合った業者を選んでください。複数の不用品回収業者から取った見積もりの比較と検討方法について、こちらで詳しく解説しています。

不用品回収業者の見積もり方法と優良業者の見分け方について詳しく解説

⑤ 処分作業を進める

処分作業を進める際は、全体のスケジュールを立てておくとスムーズです。作業の進捗状況が把握しやすいため、モチベーションの維持に役立ちます。自分で作業する部分があれば、適した服装で行いましょう。住宅内のホコリやカビ、ハウスダストなどで体調を崩す恐れがあるため、安全性と動きやすさを兼ね備えた服装や用具を準備してください。

処分作業に適した服装や用具は、以下のとおりです。

• 長袖シャツ、長ズボン
• 室内用の靴
• 手袋
• マスク
• 保護メガネ

防水エプロンやひざパッド、サポーターなども準備しておくと、長時間の作業でも体への負担を軽減できます。しかし、残置物の処分は時間と労力が必要です。自分で対応できないと感じた際は、プロへの相談をおすすめします。

粗大ゴミ回収隊は愛知・岐阜・三重に完全対応しているため、最短25分で現場に伺うことが可能です。ご相談や出張見積もりは無料で承っています。残置物の処分でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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空き家の残置物処分にかかる費用相場

空き家の残置物処分にかかる費用について、自治体の分別区分と不用品回収業者の単品回収価格をご紹介します。

自治体で残置物の処分を行う場合、指定ゴミ袋や粗大ゴミの回収費用が掛かります。多量のゴミを出せなかったり、回収に対応できなかったりするため、事前に確認しておくことが大切です。

不用品回収業者の単品回収価格は、1点のみを回収するプランですが、多量のゴミを処分するなら、トラック積載プランがお得です。トラックの積載量ごとにプラン料金が設定され、プランには各種手数料も含まれているため、費用を抑えて不用品を処分できます。

トラック積載プランの料金相場は、以下のとおりです。

不用品回収業者に依頼する場合、手軽な単品回収も便利ですが、トラック積載プランなら不用品を分別する必要なく、まとめて処分できます。トラック積載プランの特徴について、こちらの記事で詳しく解説しています。

粗大ゴミ回収業者のトラック積載プランは実際どう？メリットデメリットを解説

空き家の残置物処分に関する疑問と解決策

空き家の残置物処分に関する疑問と解決策を解説します。トラブルや損失を避けるためにも、正しい知識と対応策を押さえておきましょう。

売却希望の際はどこまで処分する？

空き家を売却する場合、建物内外を空にして引き渡すことが基本です。残置物があると、買主に処分の手間や費用が発生するため、売却条件が悪くなる可能性が高くなります。

不動産会社を通じて販売する場合も、価格に悪い影響を及ぼすことは避けられません。残置物の有無によって、査定額が50万〜300万円以上も異なることがあります。

売却の前に残置物を処分することで、物件の価値を維持し、内覧時の印象も良くなり、成約率の向上が期待できます。

残置物を勝手に捨ててもいい？

残置物の処分は慎重に進めなければいけません。所有権が自分にない残置物は、勝手に処分すると損害賠償責任を問われるリスクが高いため、相手に連絡して許可を得る必要があります。

残置物処分の許可を取る流れは、以下のとおりです。

• 相手と連絡が取れる：通知して回収を求める／合意を得て処分する
• 相手と連絡が取れない：内容証明郵便＋弁護士に相談する
• 所有権に争いがある：裁判所または調停を利用する

相手から処分の許可を得る際、書面やメールを送る場合は期限を設けておくとスムーズです。遺品整理などでは遺産分割協議書や委任状などを準備しておくと、安心して残置物の処分を進められます。

空き家の残置物を放置するとどうなる？

残置物を長期間放置すると、害虫や害獣を呼び込んでしまい、建物の劣化が加速します。今後、買主や売主が現れても、残置物の処分や清掃から始めなければならず、チャンスを逃す可能性が高いです。賃貸物件であっても、原状回復義務によって、原状回復費用を負担しなければなりません。

また、空き家は、火災や空き巣、崩壊のリスクが高まるため、全国的な問題になっています。空き家を適切に管理していない場合、自治体から指導や勧告、命令を受ける場合があります。

各自治体の空き家対策は、以下のとおりです。

各自治体は空き家の所有者に対して、空き家の適切な管理の指導や勧告を行うことが可能で、改善が見られない場合には強制的に片付けが行われます。片付けにかかった費用は、所有者に一方的に全額請求されるため、残置物はもちろん空き屋を放置するメリットはありません。

空き家を放置し続けると、物件の資産価値も下がり続けるので、早い段階で残置物の処分を行いましょう。

残置物処分なら粗大ゴミ回収隊にお任せください

残置物の処分のことなら「粗大ゴミ回収隊」にお任せください。どんなものでも適切な処分が可能です。残された仏壇や神棚の魂抜きからお焚き上げまで、まごころを込めて丁寧に対応します。片付け代行をはじめ、除菌・消毒・消臭を含めた特殊清掃や、有資格者による遺品整理も行っています。

もし、家屋の解体を検討している場合、不用品回収から解体までお任せいただくと、さらにお得です。見積もりに満足いただけなかった際のキャンセル料はいただいていませんので、ぜひお気軽にご相談ください。