業務用エアコンの処分方法は？廃棄するまでの流れを解説

業務用エアコンの処分は、一般の家庭用エアコンとは大きく異なります。業務用エアコンは「フロン回収・破壊法」の対象となり、専門の業者に依頼して適切にフロンガスを回収・処理する必要があります。

適切な処理を行わずに不法に廃棄すると、重大な問題につながるため、必ず専門の産業廃棄物処理業者に依頼して、安全かつ環境に配慮した方法で処分することが重要です。

本記事では、業務エアコンの処分方法や廃棄するまでの流れを解説します。また、気になる費用に関しても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

業務用エアコンを処分する際に知っておきたいポイント

業務用エアコンを処分する前に、知っておきたいポイントを詳しく解説します。

対象となるエアコン

業務用エアコンだけではなく、ビル用マルチエアコンや産業用エアコン、業務用GHPエアコンなどの業務用冷凍空調機器も同様に対象となります。これらの機器にも冷媒（フロンガス）が使用されており、フロン回収・破壊法の対象です。

そのため、産業廃棄物処理業者に依頼して、適切にフロンガスを回収・処理する必要があります。また、機器本体も産業廃棄物として適切に処分しなければなりません。

家庭用エアコンとは処分方法が異なる

家庭用エアコンは家電リサイクル法によって処分する必要があります。

家電リサイクル法は、使用済みの家電製品を適切に処理・リサイクルすることを目的としており、2001年4月1日から施行された法律です。

経済産業省によると、対象製品は「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」の4品目です。消費者が家電製品を廃棄する際に、販売店や指定引取場所へ持ち込むか、不用品回収業者に依頼して適切に処理することが義務付けられています。

家電リサイクル法の対象は、資源の有効活用や廃棄物の減量、社会的コストダウンの観点から選定された4品目ですが、新たな品目の追加も検討されています。

また、家電リサイクル法に関して詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

エアコンの処分方法と費用！自治体の粗大ゴミは不可！リサイクル料金は？

業務用エアコンの処分は「フロン回収・破壊法」を遵守する

業務用エアコンの処分は「フロン回収・破壊法」に基づいて遵守しなくてはなりません。

環境省によると、この法律は「オゾン層の保護と地球温暖化防止を目的」として、フロン類の使用の合理化と適正な管理を義務付けています。

業務用エアコンを無断で廃棄すると、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」により、違反すると50万円以下の罰金が科される可能性があります。

そのため、業務用エアコンの処分方法について法律を含め十分に理解することが重要です。

産業廃棄物処理業者へ依頼する

家庭用エアコンの処分は一般廃棄物処理業者に依頼できますが、業務用エアコンの場合は処分方法が異なります。

業務用エアコンにはフロンガスが充填されているため、産業廃棄物処理業者に依頼します。不適切な処理をすると法律違反となり、罰則の対象となる可能性があるため、注意が必要です。

業務用エアコンを処分するまでの流れ

業務用エアコンを処分するまでのおおまかな流れは以下の通りです。それぞれの内容を確認しましょう。

1. マニフェストを作成する
2. フロン回収業者に依頼する
3. 産業廃棄物処理業者に依頼する

マニフェストを作成する

業務用エアコンを適切に処分するには、産業廃棄物管理票（マニフェスト）の作成が必要不可欠です。

マニフェストは、廃棄物の種類、数量、運搬業者、処分業者などの情報を記録・管理するための書類です。

マニフェストを作成し、専門の産業廃棄物処理業者に委託することで、適切な処理と適正な処理過程の記録が可能となります。マニフェストの作成と専門業者への委託は、法令遵守と環境保護の観点から重要な手順です。

フロン回収業者に依頼する

業務用エアコンの処分には、フロンガスの回収が必須です。まず、都道府県に登録されている第一種フロン類充塡回収業者に依頼しましょう。この業者がフロンガスを適切に回収し、処理します。

フロン回収後は、業者から「引き取り証明書」と「フロン回収済」のシールを受け取ることが重要です。

これらの書類は、フロンガスが適切に処理されたことを証明します。

産業廃棄物処理業者に依頼する

マニフェストの作成とフロンの回収が完了したら、次のステップは産業廃棄物処理業者に依頼して、業務用エアコンの引き取りと適切な処理を行ってもらうことです。

また、「フロン回収済み」のシールは、適切な処理が行われたことを証明する重要な書類となります。処理業者に依頼する際は、対象の機器に「フロン回収済み」のシールを必ず貼っておきましょう。

粗大ゴミ回収隊ではフロンガスの回収と、業務エアコンの回収・運搬を一度に行えます。当社に依頼すれば、フロン回収とエアコン回収を別々に依頼することなくスムーズに処分することが可能です。

さらに適切な処理を行う専門スタッフが常駐しているため、業務用エアコンを安全に処分できます。

無料相談も受け付けているので、気になる方はぜひご利用ください。

業務エアコンを処分する際の費用相場

業務エアコンを処分する際の料金目安を紹介します。

フロンガスの回収、本体の撤去、運搬料はそれぞれ値段が異なるため、トータルでどのくらいの予算が必要なのかを確認しましょう。

また、業者によって料金設定が異なります。そのため、2社以上の業者を比較すると安心です。

フロンガスの回収費用は約3万円前後

フロンガス回収費用の内訳は以下の通りです。

業務用エアコンやフリーザーなどの機器の容量や台数によって費用が変わるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

業務用エアコンの本体の撤去費用は約4～10万円

業務用エアコンの本体撤去費用の目安は約4万円〜10万円程度です。費用には室外機や室内機、配管、配線などの付属機器の撤去料金も含まれます。

さらにエアコンのタイプ（天井埋め込み型、壁掛け型など）や設置場所（高所、狭所など）によって、作業の難易度や時間が変わるため、費用も変動します。

壁掛けタイプや天井タイプの相場は以下の通りです。

作業が困難なほど高額になりやすいのが特徴です。

業務用エアコンの回収・運搬費用は約3万円

業務用エアコンの回収・運搬費用の目安は約3万円程度です。ただし、室外機や室内機の大きさ、重量によって変動があります。

例えば、大型の機種や重量の重い機種の場合は、作業に時間がかかるため、追加料金が発生する可能性があります。

また、設置場所が遠距離の場合も、移動に要する時間や燃料費などの理由から、追加料金がかかるケースもあるので、事前に見積もりを取りましょう。

産業廃棄物処理業者に関する注意点

産業廃棄物処理業者に依頼する際は、どのような点に注意すべきかを解説します。

産業廃棄物取扱の許可を得ているか

エアコンにはフロンガスが含まれているため、適切な処理を行わないと環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

したがって、業務用エアコンの回収・運搬を依頼する際は、必ず業者の産業廃棄物取扱の許可を確認することが重要です。

許可を得ていない業者に依頼すると適切な処理が行われず、最悪の場合、罰則を科せられてしまうため注意が必要です。

専門の許可を持つ業者に依頼することで、安全かつ適切な処理が行われることが期待できます。

口コミ評価が低すぎるところは避ける

口コミは実際に経験した人の声であり、事前に業者の対応を確認する上で非常に参考になります。特に、追加費用がかかったかどうかや、スタッフの対応については役に立つ情報です。

ただし、星の数だけではなく、文章を必ず読んで、自分はどう感じるかを確認する必要があります。

また、電話やLINEでの見積もりでは、実際の作業環境によって追加費用が発生することがあるため、必ずしも正確な見積もりにはならないケースが出てきます。

そのため、追加料金を取られたと感じる方も多いのも事実です。

追加費用を取られたとコメントをしている方がどのような状況だったのかは確かめようがないため、出張見積もりを依頼するのがおすすめです。実際の現場を確認してもらうことで、より正確な見積もりを得られます。

口コミを参考にしつつ、出張見積もりを活用することで、安心して業務用エアコンの処分をしてもらえます。

複数の見積もりを依頼する

口コミをチェックした上で気になる業者に依頼する方法はおすすめですが、1社だけではなく複数の見積もりを取ることで、より適切な価格設定を把握できます。

さらに工事内容の詳細、完了期間など、各業者の提案を比較検討できるため、最適な業者を選択できます。また、複数の見積もりを比較することで、過剰な工事費用や不要な付帯工事の有無なども確認でき、コストの削減にもつながるでしょう。

また、一番安い価格を他の業者に伝えることで価格競争を起こさせることも可能です。粗大ゴミ回収隊では他社様の御見積書（お見積り金額）をご提示の上ご相談頂いた場合、できる限りより安いお見積り金額をご提示させて頂きます。

複数の業者から対応や費用を比較することで、より適切な業者を選択できるでしょう。

産業廃棄物や事業ゴミに対応する業者の選び方は下記をご覧ください。

失敗なしの事業ゴミ処分を！優良不用品回収業者7つの選び方

業務エアコンの処分は粗大ゴミ回収隊にお任せ！

業務用エアコンの処分は専門の処理業者に依頼し、フロンガスの回収と産業廃棄物としての適切な処理を行うことが重要です。

「粗大ゴミ回収隊」は、産業廃棄物収集運搬業許可証がある業者です。さらにフロンの回収もできるので、フロン回収業者や機器回収を別々に依頼する手間がかからず、業務に支障をきたすことはありません。

さらに、リユース・リサイクルを徹底的に行っているため環境にも優しく、SDGsにも積極的に取り組んでいます。

無料の出張見積もりに加えて、キャンセルも無料です。ぜひ一度お問い合わせください。

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